二次加工

完成品までの一貫生産

弊社では、射出成形後の二次加工(塗装、メッキ、組み立てなど)を施し、完成品として納める事が可能です。もちろん、協力会社に依頼して加工する事もありますが、その際は当然ながらお客様のご要望通りの製品を仕上げる為、綿密な打ち合わせの上で依頼し、弊社が一括管理のもと加工致します。

二次加工

塗装

塗装は装飾目的が比較的多いのですが、耐薬品性、静電防止、耐摩耗性等もあります。塗料はその塗膜形成機構に基づいて溶剤揮発型(一液性)と反応型(二液性)に大別されます。目的に応じて、また素地となる樹脂を考慮して塗料選定にあたる必要があります。また、色も様々で、塗料メーカー毎に顔料の違い等があり、同じ色でも色目が若干変わります。
樹脂への塗装は金属に対する塗装方法とあまり変わりませんが、塗料が樹脂によく密着すること、塗料中の溶剤が素地を侵さないこと等を考慮する必要があります。
特に「密着」に関しては成形過程に起因することが多く、離型剤の使用、油や汚れの付着、これらが塗装に対し致命的な結果を招きます。成形工程から一貫した管理によりこれらの諸問題に対応することが必須です。当社では化粧塗装からマスキング塗装等々に対応いたします。

シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷は「孔版印刷」の部類に属し、印刷されたインクの層が厚い、インクの使用量が少なくて済む、というのが大きな特徴です。特にインクの厚さは凸版で数ミクロン、凹版で十数ミクロンであるのに対し、シルクスクリーン印刷では数十ミクロン〜百ミクロンくらいの厚みがあります。
欠点としては、印刷時にスキージ(へら状のゴム板)でスクリーンメッシュを加圧するので破損が起きると新たに作り直しとなってしまいます。また、スクリーンメッシュをスキージで擦り印刷するので静電気を帯びやすく、その静電気によってインクが飛んでしまう、という事もおきがちです。 印刷は塗装や鍍金等の後に行われることが多く、印刷の失敗は全ての失敗に繋がり易いため、一貫した管理が必要です。

パット印刷

パット印刷はシルクスクリーン印刷に比べてインクの無駄が多少出ますが、凸凹な印刷面への対応幅が大きく、版を丁寧に扱えば半永久的に使用が可能です。シリコンパットの形状は様々なものがあり、製品形状から適切なものを選ぶ必要があります。
取り扱うシリコンパットの形状や設定の工夫で印刷可能な製品形状が格段に変わってきます。

ホットスタンピング

ホットスタンピング(一般的には「ホットスタンプ」と呼ばれる)は、専用の「箔」を樹脂製品の表面に熱転写する印刷技術です。箔がそのまま印刷されるので、木目調や柄物といった豊富な色彩、金や銀等の金属光沢が印刷可能です。透明品に対する裏押しのある場合は箔の選定が重要です。
印刷方法が加熱した金属製刻印、もしくはラバーを押し付けて印刷するため、樹脂の温度特性や箔との接着性が重要となります。樹脂を溶かして印刷しますので、それに伴う製品の変形が起きることもあり、精密成形品を取り扱うときには刻印や加圧条件等に工夫が必要となります。特に、角部(稜線部)にベタ押しするときは、型設計時にその旨、考慮する必要があります。
広い面に印刷を施すときはローラータイプで行いますが、マスキングやローラー保護が重要となります。

超音波溶着

超音波溶着は樹脂製品同士を振動・加圧し、樹脂境界面に摩擦熱を発生させて溶着させる溶着技術です。振動伝達器(ホーン)、受け治具を交換することにより、溶着だけでなく、ゲートカット、カシメ、金属部品のインサート等が可能です。
超音波溶着は乾燥時間を必要としないため瞬時に溶着でき、設定した条件が再現できるため、常に安定した均一の高品質が維持できます。界面部だけで発熱するため、製品外観に影響を与えず、溶着時に煙の発生等がありません。

高周波溶着

高周波溶着は、誘電損失の大きい物質(塩化ビニル樹脂等)を高周波電解内に置くと内部から発熱して軟化する現象を利用して溶着する溶着技術です。
超音波溶着と同様、乾燥時間を必要とせず、安定した均一の品質が再現できます。

メッキ

鍍金(めっき)とは物体の表面を薄膜で被覆することをいいます。金属等の導電性材料の場合、金属塩水溶液の電解還元を利用する電気鍍金を行いますが、樹脂は不導体であるため、まずは化学鍍金、真空蒸着、金属溶射、導電性塗料の塗装等によって導電性物質を被覆しなければなりません。大抵は化学鍍金により銅、ニッケルを被覆させることが一般的です。 鍍金加工において大切なことは「成形品」の取り扱いです。成形時の傷やウェルドマーク、バリ、ヒケ等は、鍍金上がりの製品にそのまま反映されますし、成形品を直接手で触れたり、ゴミや油を付着させると鍍金が付かなかったり、と不具合が大変出やすいのです。 最近では環境問題への取り組みから「6価クロム鍍金」を「3価クロム鍍金」に変更したりと、3価クロム鍍金の需要が増えてきました。 当社ではこの3価クロム鍍金品の納入も行っております。

組み立て・検査

部品単位の組立からお受けしております。 熟練作業員が行うため、効率的で迅速な対応が可能です。小数、小ロット、複雑な事柄にも対応いたします。

その他各種成形及び二次加工

中空成形(ブロー成形)、真空成形、押出し成形等、各種成形の手配が可能です。
試作型/注型成形(ゴム型)、アルミ型等の手配が可能です。
切削品等の加工、成形品の追加工(穴開けや切削等)等の手配が可能です。


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